小川
2015.12.8(火) 〜 2016.1.31(日)
小川千甕(1882〜1971)は、明治末期から昭和期までの長きにわたって、仏画師・洋画家・漫画家・日本画家として活躍しました。
京都の書肆「柳枝軒」の家に生まれた千甕は、少年時代は仏画を描いていました。その後、浅井忠に洋画を学ぶ一方で、新感覚の日本画も発表し始めます。同じ頃、京都市立陶磁器試験場の絵付け技手となったことをきっかけに「千甕」(せんよう)の雅号を自ら名付けますが、俳画や挿絵の画家としては「ちかめ」の名でも親しまれていました。
明治末、28歳で東京へ越し、『ホトトギス』などに挿絵、漫画を発表して人気を博します。さらに1913年(大正2)には渡欧し、印象派の巨匠ルノワールにも会っています。帰国後は日本美術院に出品し、本格的な日本画家として活躍しました。その後、少年時代に憧れた富岡鉄斎を思わせるダイナミックな筆遣いの南画(文人画)で愛されました。
本展は、千甕の初期から晩年に至る仏画、洋画、漫画、日本画約140点とスケッチブック、工芸などの資料を一堂に展示し、その芸術を紹介する初めての回顧展です。
千甕の故郷である京都で開催される本展では、巡回先の福島、東京会場では展示されなかった新発見作品を特別展示します。
[主な前売券の販売所]
前売券は、ローソンチケット(Lコード56174)ほか、京阪神主要プレイガイドで販売。
第一章 京都での修業その壱—仏画と洋画
第二章 京都での修業その弐—日本画とデザイン
第三章 東京、そしてヨーロッパへ
第四章 縦横無尽の時代へ—日本画家・洋画家・漫画家として
第五章 昭和の「南画家」として
第六章 晩年輝く—縦横無尽・放縦遊戯の世界
*金曜日は午後6時から、土曜日は午後2時から、展示室内で行います。
申込:事前申込み不要、ただし当日の入場者に限ります。
奈良の老舗「中川政七商店」との素敵なコラボが実現!
本展オリジナルふきんが11月下旬~当館1階ミュージアムショップで販売予定。カラフルで可愛い、千甕の魅力が詰まったふきんです。(税込756円)